山梨観光 22 清白寺 [寺社仏閣]

清白寺(せいはくじ)は、山梨県山梨市にある寺院で、宗派は臨済宗妙心寺派、山号は海涌山(かいゆうざん)、本尊は釈迦如来です。

ブドウ畑のど真ん中にある寺院です。
ではでは、最後の文化財をご紹介しましょう。

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甲斐国では元徳2年(1330年)に夢窓疎石により開創された恵林寺や長禅寺(古長禅寺)をはじめ夢窓派による禅宗寺院が創建されていますが、清白寺は正慶2年(1333年)あるいは観応2年(1351年)の創建されました。
『甲斐国志』によれば開基は足利尊氏で、国家安泰戦勝祈願所として創立し、二世住職で夢窓疎石の高弟清渓通徹により開創され、清渓が師の夢窓を開山と位置づけています。
また、貞和5年(1349年)に浄居寺住職の友山が当寺を訪れた際に詠んだ漢詩や絶海中津の漢詩からも夢窓との関係が窺えます。
嘉慶元年(1387年)には鎌倉円覚寺の勧進に奉加しています。室町時代には関東夢窓派の中心寺院となった鎌倉建長寺末だったが、江戸時代初期ごろに妙心寺末となりました。
天和2年(1682年)の火災で仏殿を除きほとんどの堂宇が焼失し、その直後から総門の完成する享保16年(1731年)まで再建工事が行われました。

伽藍の並びは
総門―放生池―三門(鐘楼門)―仏殿―本堂が一直線に並ぶ、禅宗形式に沿った配置となっています。

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【総門】
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【山門(鐘楼門)】
そして
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【仏殿:国宝】
国宝。身舎(もや)組物の墨書銘によれば応永22年(1415年)の建立。入母屋造、檜皮葺小形の方三間裳階(もこし)付形式で、大規模仏殿に用いられる意匠をそのまま小型化した建築であると評される。県内では東光寺や最恩寺に中世禅宗様の仏殿が残り、いずれも関東禅宗様式に属する。

やはり国宝ですね。精密な感じが伺えます。

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【庫裏:国重要文化財】
国の重要文化財。元禄2~6年(1689年~1693年)に再建されたと考えられ、江戸時代中期の禅宗寺院庫裏として貴重である。
そして本堂があるのですが、あまりにも生活観が出ていたので今回は割愛します。

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【庫裏】

いやぁ、最後に国宝とは・・・って感じでしょ。何と山梨県での国宝建造物はここの仏殿と大善寺の仏殿の二つのみなんです。
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(大善寺※2012年7月撮影)
これで山梨県の国宝は制覇しました(^^)

明日からは番外編で、移動中やホテルをご紹介します。


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