夏の京都 5 泉涌寺 1 [寺社仏閣]

泉涌寺は、京都市東山区泉涌寺山内町にある真言宗泉涌寺派総本山の寺院で、山号は東山または泉山と呼ばれ、本尊は釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒如来の三世仏。
平安時代の草創と伝えるが、実質的な開基(創立者)は鎌倉時代の月輪大師俊芿(がちりんだいししゅんじょう)だそうです。
東山三十六峰の南端にあたる月輪山の山麓に広がる寺域内には、鎌倉時代の後堀河天皇、四条天皇、江戸時代の後水尾天皇以下幕末に至る歴代天皇の陵墓があり、皇室の菩提寺として「御寺(みてら)泉涌寺」と呼ばれてています。
では、そんな泉涌寺をご紹介して行きましょう。

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【総門】
総門を抜け、更に歩くこと5分出てくるのが大門になります。
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【大門:国重要文化財】
慶長年間(江戸時代初頭)造営の御所の門を移築したものだそうです。

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【経蔵】
そしてゆるい下り坂を降りていくと出てくるのが仏殿になります。
この坂道からの風景を見たくて行きました!!
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【仏殿:国重要文化財】
寛文8年(1668年)、徳川家綱の援助で再建したものです。
密教寺院の中心堂宇は「本堂」「金堂」と称することが多いのですが、泉涌寺では宋風の「仏殿」の呼称を用いています。
内部は禅寺風の土間とし、柱、窓、組物、天井構架等の建築様式も典型的な禅宗様になり、本尊は過去・現在・来世を表す釈迦・阿弥陀・弥勒の3体の如来像を安置しています。
天井の竜の図と本尊背後の白衣(びゃくえ)観音図は狩野探幽の筆になっています。

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【浴室】

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【舎利殿】
舎利殿は、釈迦の仏牙舎利を奉安する貴重な霊殿です。慶長年間、京都御所の建物を移築改装したもので、仏殿と同時代に現位置へ移されました。
開山俊律師が熱願された舎利を、弟子の湛海律師が安貞2年(1228)に宋朝より将来し遷座した。
現在同時に将来された韋駄天像・月蓋(がつがい)長者像(共に重文)とともに内陣に奉祀されています。
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本当に広い境内です。石仏や石塔などが少ない分、更に清閑に見えます。次回は、この奥にある【泉涌寺御座所】の【御座所庭園】を詳しくご紹介します。



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