山梨観光 11 東光寺 [寺社仏閣]


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東光寺は山梨県甲府市東光寺にある寺院で、山号は法蓋山。
臨済宗妙心寺派で、本尊は薬師如来。甲府五山のひとつでもあります。この寺院では面白い出会いがありました。
庫裏入り口で御用の方は【撞鐘を】と書いてあったので鳴らしました。
・・・
出てきません。
また鳴らしたのですが、やはり出てきません。ここまで来て引き下がるものかと思い強めに鐘を鳴らすと、遠くからスタスタスタ・・・と歩く音が聞こえて来ました。
すると、住職の奥様が出て来ました。
で、一言目
「申し訳ありませんでした、猫ちゃんが勝手に上がってきたので・・・・」と。で、拝観料を渡そうとすると、お金を見て「はて?何でしょう・・・、あぁ、はいはい」と言って、受け取ってくれました。
で、これから庭や庫裏を観て廻ろうと思った矢先の一言。
「もう一回りしました?」

ええええええぇ! これはコントですか?と思いました。
「これからです、流石に誰もいらっしゃらなかったので・・・・」
『あぁ、そうなんですか。では、こちらから・・・・』と言って、庭へ案内してくれました。

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【山梨県指定名勝:庭園】
本堂と庫裏背後の山畔斜面を利用した庭園。斜面には石組、平坦地は池となっている。寺伝では蘭渓道隆の作庭とされる池泉鑑賞式庭園。
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ここから、奥様の長い歴史話が始まりました。
時はさかのぼる事鎌倉時代・・・・、室町時代、江戸時代、と続きます。独りで聞くには至難の業で、一緒に行っていた従兄弟と交代。それから明治、大正、昭和、戦後、と続き、また僕が相手役に。
そして、話はNHKの大河ドラマ『武田信玄』の時代まで進みました。そして、財を擲って、この庫裏を建立したこと。更に話は続来ます。
近年放送された『風林火山』では、観光客が不発に終わった事。(※諏訪付近が大賑わいだったとか・・・)

そろそろ時間も時間だったので、話をそらそうと僕がこの火鉢のようなものを褒めちゃいました。これが運の尽き。
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この火鉢のようなものから、家族構成にまで話は膨れ上がりましたが、何とか話も終了。
いやぁ、嫌ではなかったですよ、面白かったですから!!

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で、一番この寺院での注目はこれ。
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【仏殿:国重要文化財】 昭和2年4月25日指定
室町時代後期の仏殿で、本尊の薬師如来像や十二神将像が安置されており、薬師堂とも呼ばれています。
県内では清白寺(国宝、山梨市)や最恩寺(南部町)の仏殿と並ぶ檜皮葺きの禅宗様仏殿で、入母屋造、一重裳階(もこし)付きで、各部の意匠は簡略化されています。
1956年に解体修理が行われているという貴重な文化財です。そう、甲府市内の大火でもこの建物だけは難を逃れたそうです。
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【鐘楼】

やはり仏殿は重要文化財にもなると迫力が違いますね。拝観して良かった良かった。
次回は温泉街の寺院になります。

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