みちのく四大名刹廻廊と出羽三山を巡る旅。 25 世界文化遺産 金鶏山 [寺社仏閣]

次に向かったのが、金鶏山。
平泉文化遺産センターの裏手にある小さな山です。

DSC_0823.jpg

DSC_0831.jpg

金鶏山(きんけいざん)は、平泉町にある標高 98.6 m の山であり2005年に史跡に指定されました。
金鶏山は奥州藤原氏の都市計画において基準点をなしたと推測されており、山頂の真南には毛越寺境内や幹線道路と直行する道路の端が存在しています。
また、彼岸の時期に無量光院の堂宇を庭園の中島から眺めると、堂宇の背景で金鶏山の山頂と日没が重なるように見ることができたとされ、単なる基準点にとどまらず、西方極楽浄土を想起させる空間設計上も重要な位置を占めたとも考えられています。

DSC_0828.jpg

DSC_0827.jpg

DSC_0826.jpg

源義経の妻子の墓。ここで確認。
皆さんの中で、義経の奥様は「静御前では?」と思っている人もいらっしゃるかも知れないですが、静御前は妾であり、正室は郷御前でした。その郷御前は平安時代末期、鎌倉時代初期の女性で、武蔵国の豪族、河越重頼の娘だったそうです。頼朝の命により義経に嫁ぎ、頼朝と義経が対立したのちも義経の逃避行に従い、最期を共にした女性とされています。平泉では貴人の妻の敬称である北の方と呼ばれていたそうです。
義経と共に数奇な運命を生きた女性だったのでしょうね。

DSC_0825.jpg

本当はこの山に登ってみようかと思ったのですが、平泉文化遺産センターの学芸員さんが「行っても景観も望めないのですが、妻子の墓は非常に重要なものですので、麓までは行かれるべきかと・・・」と案内されましたので、ここで断念。

DSC_0830.jpg

また、奥州藤原氏3代秀衡が、宇治の平等院を模して建立した無量光院の西側に一晩で築かせたとの伝説が残っている山でもあり、名称でもある金鶏山は山頂に雄雌一対の金の鶏を埋めたことにちなむと伝えられています。

よし!堀に行きましょう、誰か!

次回は、日本では数例しかない特別史跡と特別名勝の二重指定の場所に行きます。
ちなみに他の二重指定はというと
小石川後楽園、東京都立浜離宮恩賜庭園、一乗谷朝倉氏庭園、鹿苑寺(金閣寺)庭園、慈照寺(銀閣寺)庭園、醍醐寺三宝院庭園、平城京左京三条二坊宮跡庭園、平城宮東院庭園、厳島などになります。(※赤文字は以前ご紹介済み)
国宝と重要文化財などの三重指定だともっと数は減ります。そう考えると次回ご紹介する場所は日本の歴史において非常に大切な場所だと位置付けられますね!!





この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。