夏の鎌倉紀行 ⑨ 瑞泉寺 [寺社仏閣]

いよいよ今回もっとも来たかった寺院【瑞泉寺】のご紹介です。

瑞泉寺(ずいせんじ)は、神奈川県鎌倉市二階堂にある臨済宗円覚寺派の寺院で、山号は錦屏山。
本尊は釈迦如来で、開基は二階堂道蘊。
鎌倉のみならず関東でも花の寺として有名で、紅葉の名所としても知られています。
目的は紫陽花と境内。

鎌倉宮の脇をさらに山に向かって歩くこと10分くらいで辿り着く静かな寺。
寺のある一帯は紅葉ヶ谷(もみじがやつ)と呼ばれる谷戸(やと)に位置していて、境内は季節ごとに様々な花で彩られ、梅、つつじ、牡丹、マンサクなど、一年中花の絶えることがない。

特にスイセンが有名な「花の寺」として知られている。本堂裏の庭園は夢窓疎石による岩盤を削って作られた禅宗様庭園で、書院庭園の起源となった。荒廃していたのを後に発掘復元した。また、背後の山頂には徧界一覧亭と呼ばれる景勝地があったが、現在は入ることができない。
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(※去年撮った紅葉が谷の紅葉)
瑞泉寺の総門脇より入る山道は、瑞泉寺の裏山を通って、建長寺、今泉方面へ出ることのできる天園ハイキングコースの一部となっています。
( 去年のハイキング情報 http://transit2012transit.blog.so-net.ne.jp/2013-11-29-2 )

瑞泉寺の裏山では、得宗最後の北条高時の首塚伝説を残す「首やぐら」と呼ばれるやぐら群があるそうです。

鎌倉幕府の重臣であった二階堂道蘊が嘉暦2年(1327年)、夢窓疎石を開山として創建した寺で、当初は瑞泉院と号した。
足利尊氏の四男で初代鎌倉公方の足利基氏は夢窓疎石に帰依して当寺を中興し、寺号を瑞泉寺と改めたらしい。
以後、鎌倉公方足利家の菩提寺となっています。
禅寺として、鎌倉五山に次ぐ十刹(じっせつ)の筆頭格の扱いを受け、以後、夢窓派の拠点として重きをなしたが、公方家4代足利持氏による永享の乱で衰亡した。

瑞泉寺は、文学や学問とゆかりの深い寺で、鎌倉時代には五山文学の拠点として栄え、近世には徳川光圀が自身の鎌倉旅行を『新編鎌倉志』として編纂をさせたといいます。
境内には、久米正雄の墓、高浜虚子、久保田万太郎、吉野秀雄、大宅壮一、山崎方代、吉田松陰などの碑がある。現在の住職は歌人の大下一真だそうです。

境内は「瑞泉寺境内」として1971年(昭和46年)11月8日、国の史跡に指定されました。
庭園および錦屏山上の一覧亭にいたる登坂路は旧態を良好に保存しているという点が評価されました。
伽藍を構成する建造物としては、総門、山門、仏殿、書院、客殿、地蔵堂、開山堂などがあるが、いずれも大正以降の再建であるのが残念。まぁ、それでも十分古いのですがね。

では、そんな【瑞泉寺】をご紹介していきます。


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多分、ここが今年最後の紫陽花かも・・・

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【総門】

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なかなか、雰囲気の良い寺院です。
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いよいよ伽藍の中心部へと入って行きます。


















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