夏の京都 20 妙心寺 [寺社仏閣]

今日ご紹介する寺院は、今年のお正月に何も知らずに通り過ぎてしまった寺院になります。

妙心寺、京都市右京区花園にある臨済宗妙心寺派大本山の寺院で、山号を正法山。
本尊は釈迦如来。開基(創立者)は花園天皇。開山(初代住職)は関山慧玄(無相大師)。寺紋は花園紋(妙心寺八つ藤)。
日本にある臨済宗寺院約6,000か寺のうち、約3,500か寺を妙心寺派で占めています。
近世に再建された三門、仏殿、法堂(はっとう)などの中心伽藍の周囲には塔頭の数が46という多くの塔頭が建ち並び、一大寺院群を形成しているので有名。
平安京範囲内で北西の12町を占め自然も多いため、京都市民からは西の御所と呼ばれ親しまれている巨大な寺院です。

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【南門】慶長15年(1610年)建立。
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【勅使門:国重要文化財】慶長15年(1610年)建立。
平生は閉じられていますが、妙心寺住持の入山・晋山時に新住職はこの門より入られます。

そしてここから先の建造物がどれも巨大なんです。
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【山門:国重要文化財】
慶長4年(1599年)建立。五間三戸(正面の柱間5間のうち中央3間が通路)の二重門(2階建門)で、上層には円通大士(観音)と十六羅漢像を安置しています。

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【浴室:国重要文化財】明暦2年(1656年)の建立。
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【仏殿及び法堂:国重要文化財】
仏殿:他の諸堂より新しく、文政10年(1827年)に建立されました。入母屋造、一重裳階付き。
法堂:明暦2年(1656年)の建立。入母屋造、一重裳階付き。

本当は1棟毎に撮影したかったのですが盆飾りが施されていたので、今回はこんな感じでお願いします。

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【経蔵:国重要文化財】寛文13年(1673年)の建立。

そしてこの周りにある寺院が以下のとおりです。

山内塔頭

龍泉庵 - 長谷川等伯筆「枯木猿猴図」所蔵(実物は京都国立博物館に寄託)。
衡梅院
長興院 - 滝川一益が創建。
養源院
東海庵 - 庭園は史跡・名勝に指定。方丈前庭は築地塀で囲まれた一画に白砂を敷き詰め、帚目を付けただけのシンプルな庭。書院南庭は白砂に7個の石を並べた抽象的な庭である。
玉鳳院 - 花園天皇の離宮跡に建つ。関山慧玄像を祀る開山堂(別名微笑庵、重文)は室町時代の建築。庭園は史跡・名勝に指定。
東林院 - 枯山水庭園、水琴窟が見られる。沙羅双樹の花が咲く時期の特別公開で知られる。
大心院
雑華院
福寿院
如是院
海福院 - 福島正則開基。夬室智文開祖。公家町尻家(福島正則縁者)菩提寺。
養徳院
大雄院
桂春院 - 杉苔とツツジの植え込みが見どころの庭園は史跡・名勝に指定。
蟠桃院 - 前田玄以が創建。伊達政宗が大檀越に加わり伊達家菩提寺となる。
長慶院- 豊臣秀吉の正室である北政所の妹長慶院(木下家定娘)が創建。
雲祥院
光国院
隣華院 - 脇坂安治が創建。長谷川等伯筆方丈襖絵「水墨山水図」(国の重要文化財)、狩野永岳筆襖絵を所有。
智勝院 - 稲葉貞通が創建。
麟祥院 - 春日局開基の菩提寺、海北友雪筆方丈襖絵を所有。
大通院 - 一柳直末が創建。山内一豊夫妻霊屋がある。
天球院 - 寛永8年(1631年)池田輝政の妹天球院が創建。狩野山楽・山雪らが描いた方丈障壁画152面あまりが重要文化財。
金牛院
寿聖院
天祥院
春光院 - 堀尾吉晴が創建。重要文化財の南蛮寺(なんばんじ)の鐘と狩野永岳の方丈襖絵を所有。
徳雲院
大龍院 - 中村一忠が創建。
大法院 - 松代藩主・真田信之の菩提寺。兵法学者佐久間象山の墓(非公開)がある。
玉龍院 - 生駒一正が創建。
通玄院
霊雲院 - 枯山水庭園は史跡・名勝に指定。
聖沢院 - 国の重要文化財摩利支天画像を所蔵する。
天授院
退蔵院 - 日本の初期水墨画の代表作である如拙筆の国宝「瓢鮎図」を所有する(京都国立博物館に寄託)。
慈雲院
以上のうち常時一般公開しているのは退蔵院、桂春院、大心院のみ

境外塔頭

慧照院(右京区花園坤南町)
龍華院(右京区花園坤南町)
春浦院(右京区花園坤南町) - 室町時代の絵巻物で重要文化財の「福富草紙(ふくとみぞうし)」(土佐派の絵師・土佐行広周辺の作)を所蔵
金台寺(北区等持院西町)
仙寿院(右京区竜安寺衣笠下町)
多福院(右京区竜安寺衣笠下町)
龍安寺(右京区竜安寺御陵ノ下町)
霊光院(右京区竜安寺御陵ノ下町)
大珠院(右京区竜安寺御陵ノ下町)
西源院(右京区竜安寺御陵ノ下町

こんな感じなのです。
廻れません。この日は他にも沢山の予定がありましたので、今回は見送りで次回新春に予定していますので、その時にでもご紹介します。

次回は、ここから程近い場所にある神社をご紹介します。


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